壁紙のカビ取りのコツ!エタノールが効果的?
北側の部屋の壁や洗面所、トイレなどの壁紙はどうしてもカビが発生しやすい場所です。特に結露がひどい窓の近くや空気が逃げないようなところには、知らない間に黒いカビのシミがついていたりして、がっかりしてしまいます。
しかもカビは人体にもよくありません。被害が拡大する前にキレイに落としてしまいましょう。カビの取り方にはいろいろありますが、今回は消毒用エタノールを使った方法でご説明します。
壁紙のどんなところにカビが発生しやすいか
脱衣所、洗面所、トイレなど常に湿気が多いところはもちろんですが、結露が出やすいところも注意が必要です。寝室や北側の部屋の窓の近くなども結露が出やすくカビやすいところです。
他には長いこと置いてあった家具の裏やカーテンの周りなど、壁と家具がくっついているところもカビが発生しやすいです。特に機密性の高いマンションなどは時々家具を動かすことも大事ですね。
ポイント
カビを見つけたからといって慌てて乾いた布でこすると無駄にカビの胞子を撒き散らすことに。また濡れた雑巾で拭くとカビ菌を広げてしまうことになってしまいます。
消毒用エタノールを使ったカビの取り方
用意するもの
- 消毒用エタノール(無水エタノールというのもありますが、水分を含まないエタノールには殺菌効果がありません。水で薄めて使用してもいいですが、消毒用エタノールを買った方がそのまま使えるので楽です)
- スプレーボトル(他の洗剤が入っていたものは危険ですので使わないでください)
- 雑巾か布
- ゴム手袋、マスク
- メラミンスポンジ(なければ歯ブラシなど)
手順
- ゴム手袋をはめ、マスクをして部屋の窓を開けて下さい。できれば天気のいい日で、雨が降った次の日は避けた方がいいでしょう。地面の水蒸気が発散され湿気が多くなります。
- スプレーボトルにエタノールを入れ、カビの付いている壁紙にスプレーします。エタノールの殺菌作用がカビを分解、殺菌してくれます。
- 固く絞った雑巾でカビを拭き取ります
- 次に黒いシミを落とします。エタノールが完全に乾いてからメラミンスポンジか歯ブラシなどを使ってカビをこすってみましょう。直接メラミンスポンジにエタノールをかけるとより効果的です。
ただし、柄のある壁紙などにはおすすめできません。目立たないところで壁紙を傷めないか、色落ちしないかなどを試してみてください。
- 終わったら水分をしっかり拭き取って、またカビが発生しないように乾かしてください。
ポイント
壁紙をこするメラミンスポンジや歯ブラシは黒いカビがすぐに付いてしまいます。そのまま使うと汚れを広げることになってしまうので、時々取り替えるようにしてください。
ところでエタノールってナニ?
エタノールとは注射をする前に看護師さんが塗ってくれるアレです。匂いを思い出すとおわかりのとおり、アルコールの一種でサトウキビやトウモロコシなどを発酵させて作られています。
エタノールの濃度によって分けられ、掃除に使う時は濃度の高い「無水エタノール」を、消毒には濃度が低い「消毒用エタノール」が適しています。
ポイント
エタノールは揮発性が高いので、掃除の後にスプレーしておくとカビの予防にもなります。
エタノールの長所と短所
長所は体にやさしいところ。
短所はカビの殺菌はできますが、汚れを取ることができないところ。黒いカビの跡が残ってしまうので、メラミンスポンジなどでキレイに落としてください。
ポイント
人体にはやさしいですが、アルコールなので火気厳禁です。使用する際は窓を開け換気をよくして作業するようにしてください。
カビは時間がたつほど広がり取れにくくなります。壁そのものにまでカビが染み込んでしまうと、業者に頼んで壁紙をはがして壁をキレイにしなければなりません。 壁紙に黒いポツポツを見つけたら、早めにカビを落とすようにしましょう。
※こちらの記事では家中のカビを撃退する方法をまとめてご紹介しています。