金縛りが怖くて眠れない時の対処法
夜、ふと目覚めたら身体が動かないなんて事はありませんか? 誰かに見つめられている気がしたり胸のあたりに誰かが乗っているような気がしたり、助けを呼びたくても声も出ない・・・。そんな事があると怖くて眠れませんよね。
一体、金縛りとはどうして起こるのでしょうか?金縛りになってしまったらどうしたら良いのでしょうか?ご紹介します。
目次
金縛りとは
良く金縛りにあう方は霊的な物を見る事も多々おありだと思いますが、決して霊的な現象ではありません。医学的に解明されており「睡眠麻痺」と呼ばれている一種の睡眠障害です。
睡眠時の脳は、浅い眠りの「レム睡眠」と深い眠りの「ノンレム睡眠」と言う2つの周期を繰り返しています。金縛りは「ノンレム睡眠」時に起こると言われており、脳は起きているのに身体が寝ている状態の事を指しています。
金縛りになる原因とは
金縛りにはなりやすい状態があります。
ストレスを抱えている
自律神経の働きを乱し、睡眠のリズムを崩します。睡眠のリズムが崩れる事により金縛りにかかりやすくなります。
生活の乱れ
生活のリズムが狂い、寝不足であったり逆に寝すぎであったりすると体内時計が狂ってきます。すると、睡眠のリズムが崩れ金縛りにかかりやすくなります。
興奮しているまま眠りにつく
脳が興奮状態のまま眠りにつくと、「レム睡眠」から眠りに入ってしまい金縛りが起こりやすくなります。旅行先のホテルや旅館で良く金縛りにかかるのは、嬉しくて脳が興奮したまま眠りにつくからです。
疲れが溜まっている
疲労が溜まり過ぎる事も睡眠のリズムが崩れる原因の1つです。適度な運動は良いですが、有酸素運動をすると金縛りが起きやすいと言われています。
病気の場合
「ナルコレプシー」にかかっている場合、金縛りにかかり易いと言われています。「ナルコレプシー」とは、時と場所に関係なく急に強い睡魔に襲われる睡眠障害です。
脳内の「オレキシン」と言う物質が減少し起こる症状で、病院を受診する必要があります。
金縛りの解き方
身体を動かしてみる
脚や手、指先だけでも構いません動かせる部分があれば動かしてみて下さい。身体が起きている!と脳に伝える事が出来、金縛りが解けてくれます。
目を動かす
身体がどうしても動かない場合は、あせらずに目を動かしてみて下さい。「レム睡眠時」でも目は動かすことが出来るはずです、上下左右にゆっくり動かし起きている状態であると脳に伝えて下さい。
もう一度寝る
脳は起きてしまいましたが、本来は寝ている状態です。無理に身体を動かし完全に起きるのではなく、諦めて寝てしまうのも一つの方法です。怖がらずゆっくり眠りについて下さい。
金縛りにかかると恐怖を感じパニックになってしまうのも理解できますが、平常心を保つことが大切です。深呼吸などしてリラックスする事を心がけて下さい。
金縛りにならないためには
そんなことを言っても金縛りに遭うと怖くてパニックになってしまうと言う方もいらっしゃると思います。そのような方のために、金縛りに遭わない方法をご紹介します。
- 睡眠時間を決めるなど、規則正しい生活を心がける
- 疲労、ストレスを溜め込まないようにする
- アロマオイルなど使用し、リラックスした状態で眠りにつく
- 寝る2時間前にお風呂に入るなど、睡眠の質を良くするように心がける
金縛りにかかりやすい原因を作らず、良質な睡眠を取れるように心がけて下さい。
まとめ
金縛りとは睡眠のリズムの乱れが引き起こす現象だったのですね。霊的な物ではないとわかっただけでも少し安心して眠るのではないでしょうか。しかし、霊的な物ではないからとほっておくのもあまり良くありません。
「睡眠恐怖症」と言って本当に眠る事が怖くなり眠れなくなるなんて事も起こり得るからです。金縛りに良くかかる方は、良質な睡眠がとれるように少し心がけてみて下さい。
※こちらの記事では寝たいのに眠れないときの対処法をまとめてご紹介しています。