切り傷・擦り傷を早く治すラップ療法のやり方と注意点

傷の手当て

ラップ療法をご存じでしょうか?台所用のサランラップで傷を手当する方法で、湿潤療法またはモイストヒーリングとも呼ばれています。

その歴史はまだ浅く、1958年に「火傷をした際、水疱はつぶさない方が治りが早い」と唱えられたことが始まりでした。

現在では従来の治療法よりも治りが早く、傷あとも残らないと言われて注目を集めています。今回はラップ療法のやり方やメリット、気をつけるべき点などについて紹介します。

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消毒×乾燥はもう古い?今までの常識は間違いだった!

少し前までケガをすると、傷口を消毒して乾燥させることが当たり前でした。そうしなければ傷口からばい菌が入って化膿したり、敗血症と言って命に関わる病気になってしまうと考えられていたからです。

また、「濡らしてはいけない」とも言われていました。あなも子どもの頃、乾かした傷口が痛くなったり、カサブタが出来てかゆくなった思い出ありませんか?

これまでの常識で考えると信じられないかもしれませんが、最近では「消毒と乾燥は傷の治りを遅らせる」と言われています。なぜなら消毒をすることで傷を治す働きを持つ細菌を殺したり、傷口の周りにある細胞を壊してしまうことが分かったからです。

そしてカサブタができると「傷が治ってきた証拠だ」とよく言われていましたが、これも見当外れな考えでした。まず、傷口が乾くとむき出しになった周りの細胞は、干上がって死んでしまいます。

そして、この死んでしまった細胞のかたまりこそが、カサブタの正体だったのです。その結果、細胞が再生しなくなり、傷あとが残ってしまうのです。このことから「これまでの常識は間違いだった」と指摘する声が、少しずつ増えてきました。

痛みがなく治りも早いラップ療法

サランラップ

ラップ療法はこれまでの消毒×乾燥とは正反対で、傷口をラップで保護して水分を与える治療法です。用意する物は台所で使っているサランラップと、ガーゼなどを固定する医療用のホワイトテープの2つだけです。

やり方はまず、ばい菌を流すために水道水などで患部を洗います。この時、消毒薬など薬を塗ってはいけません。それから傷が隠れる程度の大きさに切ったサランラップを用意し、患部に貼りつけます。

後はラップがずれたり剥がれないように医療用テープで端を止め、毎日傷の水洗いとラップの交換を繰り返すだけです。この時に傷口がじゅくじゅくして透明な液体が出てきますが、悪化しているわけではないのでご安心ください。

これは浸出液と言って、傷を治すための成分がたくさん含まれている液体です。そして、浸出液が出てこなくなったら、傷が治ってきたサインです。ラップで傷を覆うだけで痛みを感じなくなりますし、傷口が硬くなることもありません。

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ラップ療法の注意点

治りが早く、傷あとも残らないと人気のラップ療法ですが、もちろん万能ではありません。実はラップ療法を試したことで高熱が出たり、「傷口が腐って足を切断することになった」といった被害も出ています。

これは間違った認識でラップ療法を取り入れてしまった結果です。自己判断でラップ療法をやって良いのは、転んで擦りむいた傷やちょっとした切り傷など、あくまで家庭で対処できるような軽い傷です。

  • 縫った方が良いなど、病院での処置が必要なほど深い傷
  • 大きなヤケド
  • 動物に噛まれた傷
  • 錆びた釘などで出来た傷
  • 表面がギザギザしている傷

このような傷の場合は体内にばい菌が入る恐れがあるので、必ず受診してください。また、家庭でラップ療法を行った時でも、しっかりと傷を水道水で洗い流さなかった場合は細菌が残ってしまいます。

また、処置した後に浸出液の量がやたらと多かったり、傷口が熱を持っている場合は、ばい菌が入った可能性があるのですぐに病院に行ってください。

まとめ

このようにラップ療法は一歩間違えれば大変なことになりますが、正しく取り入れれば治りも早く綺麗に傷を治すことがでる治療法です。上手に使っていきましょう。

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