歯ぎしりが睡眠の質を落とす?原因と自分でできる対処法
「寝てるとき、歯ぎしりしてたよ」
なんて人から指摘されたことはありませんか。睡眠時の歯ぎしりは、なかなか自分で気づくことができず、人から言われて初めて分かることがほとんどだと思います。
一人で寝ている分には、誰にも迷惑かけてないし、別に気にしなくてもいいように思いますが、実は毎日歯ぎしりをしていると、睡眠の質を下げている可能性がありますのでこの機会にぜひチェックしてみてください。
目次
歯ぎしりしてる?セルフチェックの仕方
誰かに歯ぎしりを指摘されたことがある人は以下の項目が当てはまるかチェックしてみてください。
- 起きたときに、顎や歯が痛い、またはスルメを食べたあとのような疲れがある
- 歯の噛み合わせが磨り減っている
- いつの間にか歯が欠けていた
当てはまる項目がある人は、頻繁に歯ぎしりをしている可能性があります。起きているときにも無意識にしている場合もありますので、注意してみてください。
ちなみに、ギリギリと音を立てることだけでなく、歯を強く噛み締めたり、歯をカチカチとぶつけるように鳴らすのも歯ぎしりの一種です。
歯ぎしりの原因は何?
約半数の歯ぎしりは、遺伝的影響で起こります。歯ぎしりを自覚している人の約半数は家族や親戚は歯ぎしりをしていると言われ、二卵性の双子よりも、一卵性の双子の方が二人とも歯ぎしりをする頻度が高くなります。
ストレスを感じている人は睡眠時に歯ぎしりをする傾向にあります。歯ぎしりの激しい人は、軽い人よりもストレス度が低いという調査結果もあるので、歯ぎしりはストレス解消の手段なのかもしれません。
また、詳しいメカニズムは解明されていませんが、お酒やタバコ、カフェインなども歯ぎしりの原因とされていますので、摂取量が多い人は注意してください。最近注目されているのが、逆流性食道炎と歯ぎしりの関係です。
逆流性食道炎の患者さんに歯ぎしりが多く、治療薬を飲むと、歯ぎしりも少なくなることが分かってきました。
歯ぎしりが続くとこんな影響が!
睡眠中に歯ぎしりをすると、顎を酷使することになるので、睡眠の疲労回復効果を妨げてしまいます。
起きたときに、顎から頭にかけての不快感や疲労感が出ることもありますそのほかにも肩こりや偏頭痛、顎の筋肉が発達し顔が大きくなることもあります。
また、睡眠時無呼吸症候群を引き起こすとも言われているますので、いずれも睡眠の質を下げる要因になります。さらに、長期間の歯ぎしりで歯が磨り減ってしまうと、知覚過敏や、元々ある虫歯や歯周病を悪化させることもあります。
また、一緒に寝ている家族などの睡眠を妨げている場合もありますので、家族の睡眠の質を上げるためにも、歯ぎしりに気づいたら改善するようにしましょう。
歯ぎしりの対処法
歯ぎしりが起こるメカニズムが未だはっきりしていないため、残念ながら、完全になくす方法はありません。逆流性食道炎などが原因の場合は、病院での受診が必要ですが、自分でもできる対処法を紹介します。
ストレス管理をする
不安やストレスが歯ぎしりの原因になるので、まずは積極的にリラックスする時間を作るたり、趣味を楽しんだり、ストレス解消を図りましょう。ゆったりした気持ちで眠りに付けば、歯ぎしりも改善さることでしょう。
マウスピースをする
マウスピースをすると、歯ぎしりをしても自分の歯同士が直接当たることがないので、磨り減ることがなくなります。通販やドラッグストアなどに売っているので手軽にためせるのが魅力です。
また、歯医者さんへ行くと自分にぴったりのものを作ってもらえます。ただ、マウスピースはなれないと、それ自体がストレスになり、歯ぎしりが減らないこともあるので自分に合うか見極めましょう。
寝具の見直しをしましょう
寝具が自分に合っていないと、眠りが浅くなります。このことがストレスとなり歯ぎしりを引き起こすことがあります。寝具を体に合ったものに変えると、リラックスしやすくなるので、歯ぎしりも減ってくるでしょう。
まとめ
自分では気づきにくい歯ぎしりですが、睡眠や健康に深い関係があります。もし、自分の歯ぎしりに気づいたら、改善するチャンスなので、ぜひ改善方法を試してみてください。それでも良くならないときは歯医者さんに相談するのもおすすめです。
自分のためにも、一緒に寝ている人のためにもぜひ一度、歯ぎしりのチェックをしてみてください。
※こちらの記事では睡眠でお悩みの方のための対処法をまとめてご紹介しています。