ナトリウムと食塩の違いと換算方法!塩分摂りすぎていませんか?

塩分

厚生労働省の「日本人の食事摂取基準(2015年版)」によると、日本人の食塩の摂取目標量は「男性8.0g/日、女性7.0g/日」です。一日の食塩の摂取量をコントロールすることは、私たちの健康を考える上で避けては通れない課題となっています。

食品を購入する際、どれぐらい塩分が使われているか成分表をチェックしているという方も多いでしょう。ところで、その食品の成分表では塩分を「ナトリウム(g)」と表記している場合と「食塩相当量(g)」と表記している場合があります。

漠然と「ナトリウム=食塩」と捉えがちですが、実はこの二つには違いがあります。二つの違いを知らずにいると、思わぬうちに塩分を摂り過ぎてしまっていたということもあるので、ご存知ない方は是非、この記事を読んでみてください。

スポンサードリンク

ナトリウムと食塩の違いは?

ナトリウムは食塩に含まれる成分

ナトリウムは、食塩に含まれる成分の一つです。中学校の化学で習った記憶がある方もいらっしゃるかもしれませんが、食塩、つまり塩化ナトリウム(NaCl)は「ナトリウム(Na)」と「塩素(Cl)」が結合して出来たものです。

つまり、食品の栄養成分表示の「ナトリウム」は、食塩の中の一部の成分量だけ表示していることになります。そのため、成分表に記載された「ナトリウム量」と実際にその食品を食べた時に摂取する「食塩」の量には差が出てしまいます。

「塩分の摂り過ぎ」が問題になるのはナトリウムのせい

塩分の摂り過ぎは高血圧や胃がんの原因になると言われていますが、実はこの高血圧や胃がんを引き起こす成分が「ナトリウム」になります。

食塩に含まれるもう一つの成分「塩素」の方は、摂り過ぎても汗などで体外に排出されてしまうので過剰摂取が問題になることはありません。

よく生活習慣病予防のために「食塩の摂り過ぎに注意しましょう」と言われますが、実は「ナトリウムの摂り過ぎに注意しましょう」と言った方が正しいということですね。

食品成分表に「ナトリウム」の記載が義務付けられているのも、ナトリウムの過剰摂取が生活習慣病に繋がるためです。

ナトリウムは食塩以外にも含まれている

ミネラルウォーターの栄養成分表示を見ると、微量のナトリウムが含まれているものがありますよね。そのミネラルウォーターに食塩が入っているから……というわけではなく、ナトリウムが単体で溶け込んでいるためです。

また、水の他にも野菜や果物、魚、肉といった生鮮食品にもナトリウムは含まれています。更に、昆布やカツオのうま味成分にもそれぞれ「グルタミン酸ナトリウム」「イノシン酸ナトリウム」という形でナトリウムは含まれています。

既に書いた通り、高血圧などの生活習慣病の原因となるのはナトリウムです。「食塩不使用」を謳っていても成分表示を確認すると「ナトリウム」が含まれている食品もあるので、生活習慣病のために食事制限をされている方は注意しましょう。

成分表のナトリウムを食塩に換算するには

献立

ここまでご紹介した通り、生活習慣病を予防するために重要なのはナトリウムの摂取量です。

しかし、冒頭でもご紹介した通り、「日本人の食事摂取基準(2015年版)」では食塩が基準に使われていることもあり、献立を考える時など、ナトリウムより食塩の量で考えた方が計算しやすいことが多いです。

食品の中には、最初から「ナトリウム」の量とそれを食塩の量に換算した「食塩相当量」を同時に記載しているものもあります。

ところが、中にはナトリウム量は書いていても、食塩相当量が書かれていない食品もあり、そういう場合は自分で食塩量に換算し直さなくてはなりません。そこで、食品成分表に記載されたナトリウムの量を食塩相当量に換算する計算式をご紹介します。

ナトリウム量を食塩の量に換算する計算式

成分表示に記載されている「ナトリウム」の量を食塩に換算する計算式は、次の通りです。

ナトリウム量(g)× 2.54 =食塩相当量(g)

ナトリウムの単位が(mg)の場合は、上記の式で出た値を1000で割ります。

ナトリウム量(mg)× 2.54 ÷ 1000 =食塩相当量(g)

なお、ナトリウム量を入力すれば自動で食塩相当量を算出してくれるアプリやサイトもあるので、そちらを利用すると楽に計算できます。

スポンサードリンク

2020年には全て「食塩相当量」表記に

2015年4月1日より「食品表示法」が施行され、これまで食品成分表で「ナトリウム」と表記されていたのが「食塩相当量」へと変更されることになりました。

施行前も「ナトリウム」とは別に「食塩相当量」を記載している食品はありましたが、全ての食品の成分表示で「食塩相当量」が使われることになります。

ただし、加工食品や添加物など一部の食品は切り替えまでの猶予期間が設けられており、完全に切り替えが完了するのは2020年からとなっています。

まとめ

ナトリウムは食塩を始め様々な食品に含まれる成分の一つです。ナトリウムの過剰摂取は高血圧など生活習慣病の一因となります。

健康のために減塩することを考えている方は「成分表のナトリウムの量」から「食塩相当量」を割り出し、摂取量の目安にしてみてください。

スポンサードリンク

コメントを残す

このページの先頭へ