陥入爪の原因や治療法は?巻き爪とは何が違うの?
最近、歩くとつま先がズキズキと痛む…という方、爪が真っ直ぐ伸びずに皮膚にくい込んでいませんか?それは陥入爪(かんにゅうそう)と呼ばれる症状かもしれません。
陥入爪はそのまま放置しておいても治ることはなく、正しく処置をしても、普段から気をつけていないと再び陥入爪になってしまうので注意が必要です。
また、似たような症状として“巻き爪”が挙げられますが、陥入爪と巻き爪はどう違うのかいまいち分からない方も多いのではないでしょうか。今回は、陥入爪の原因と治療法、そして巻き爪との違いについてご紹介します。
陥入爪とは?
陥入爪とは、爪の角がトゲのように爪の内側の皮膚に刺さり炎症を起こしている状態のことをいいます。陥入爪になると爪は真っ直ぐ伸びることが出来なくなり、新しく伸びた爪は行き場をなくして厚くなったり硬くなったりします。
爪が皮膚に突き刺さることで傷ができ、そこにばい菌が入ると、より赤く腫れ上がり化膿性肉芽腫と呼ばれる赤いできものが生じ激しい痛みを伴います。日本人の10人に1人は発症すると言われている爪の病気です。
陥入爪の原因
- 深爪
陥入爪の一番の原因は深爪です。歩いてる時、足の親指の爪には体重の何倍もの力がかかります。
本来ならば足の爪にはそれに抵抗するだけの力を持っているのですが、爪を深く切りすぎることで抵抗力が弱まります。その結果、爪周辺の皮膚が爪の縁から押し上げられ、爪が曲がり陥入爪となるのです。
- 怪我
足を踏まれたり強く足をぶつけることで、爪の皮膚が腫れて盛り上がり、陥入爪を引き起こすことがあります。
- サイズのあわない靴
足のサイズにあわない靴をはくことで陥入爪になる可能性があります。また、ハイヒールなどかかとの高い靴やつま先が狭くなっている靴も、陥入爪の原因となります。
陥入爪の治療法
症状が軽い場合は、自宅でケアすることができます。セルフケアの方法はこちらです。
コットンパッキング法
準備するもの
- コットン
米粒程度の大きさにコットンを丸めて、痛みのある箇所の爪と皮膚の間に挟みます。コットンが大きいと痛みが酷くなったり、逆に小さくても効果が出ないので、ちょうどいい大きさになるようにしましょう。
爪と皮膚の間があいておらずコットンを挟むことが難しい場合はテーピング法をオススメします。
テーピング法
準備するもの
- テーピング用のテープ、もしくは絆創膏
- 5~6mmにカットしたテープの端を爪の横に貼ります
- 爪と皮膚の間を広げるようにテープを強く下へ引っ張りながら指の腹を通して反対側へ回し、指の上に斜めに回しながら貼ります
- 反対側も同じようにテープを貼ります
テーピングのやり方を紹介している動画がありましたのでご紹介します。動画のタイトルは『巻き爪テーピング』ですがやり方は同じです。
症状が酷い場合は、病院を受診しましょう。陥入爪は皮膚科もしくは形成外科で診てもらえます。病院での治療法はこちらです。
超弾性ワイヤー法
爪が指先から2ミリ程度伸びたら、爪の先端に穴をあけて特殊な超弾性ワイヤーを通す治療法です。ワイヤーが真っ直ぐに戻ろうとする力で爪を押し、形を少しずつ元へ戻します。
超弾性クリップ法
爪が薄い人は、ワイヤー法を施術すると爪が割れたり矯正され過ぎてしまいます。そんな方には、超弾性クリップ法を施術します。ワイヤーの代わりに爪の先に形状記憶合金製のクリップを差し込み、爪を元の形に戻す治療法です。
ガタ―法
爪が皮膚に強く食い込み溝(ガタ―)のようになっている場合は、ガタ―法で治療をします。爪と皮膚の間に医療用プラスチックチューブを差し込むことで隙間を作り、爪が食い込むのを防ぎます。爪を保護し、炎症と痛みを和らげる治療法です。
アクリル樹脂人工爪療法
アクリル樹脂で作った人工爪を取り付けて爪が伸びた状態を作り、爪の食い込みや皮膚の盛り上がりを改善させる治療法です。
陥入爪と巻き爪の違いは?
陥入爪が爪の角が皮膚にくい込んでしまう症状のとこを指すのに対し、巻き爪は爪が巻いている状態のことをいいます。巻き爪は陥入爪と違って化膿することはほとんどなく、爪を上から押さえると痛む程度です。
まとめ
今回は、陥入爪の原因と治療法、そして巻き爪との違いについてご紹介しました。陥入爪を防ぐ為に、靴のサイズや深爪には普段から気をつけましょう。もし陥入爪になってしまった場合は、炎症が悪化する前に病院で受診することをオススメします。